平成14年3月14日
関東森林管理局
会津森林計画区内の天然林の伐採計画の見直しについて
1.野生生物の生息状況の調査の実施と調査結果に基づく計画(案)の策定について
(1) 会津森林計画区内のブナ天然林の主伐については、関係者の理解を得る努力を行っていくことが必要との考えから、専門家の指導を受け、希少猛禽類への影響について、更に必要な調査を実施した上で取り扱いを決定することとし、平成14年4月1日からの第2次地域管理経営計画及び国有林野施業実施計画には、これらの天然林の主伐は計画しないこととします。御礼の言葉
この度、林野庁長官・関東森林管理局局長宛に提出した伐採計画即刻中止への要請書についての解答書、三月十四日付の「会津森林計画区内の天然林の伐採計画の見直しについて」という、中止に近い条件の発表にあたって、林野庁・関東森林管理局の対応に対し、私たち「会津のブナを守る連絡協議会」は、一定の評価として受けとめ心より敬意を表します。
思えばこれまでの間、伐採計画の凍結と即刻中止を求め、声高に訴えてこられた地元会津の団体ならびに地元の皆さんと、去る二月九日より開始した署名運動に賛同署名をお寄せ戴きました強固な、全国の多くの皆様のお力添えなくしてはこの勝利、為し得るものではなかったと、携わった者として深く感謝いたしております。
私たちは、地元南会津で中止運動を展開していた皆さんと、全国各地から署名を寄せられた心ある皆さんとの橋渡しをお引受けしながらそれなりに、この運動を活動の場としてきました。それが見事に報われたのです。
一昨日のことでした。参議院議員・中村敦夫事務所を通じ、伐採計画を見直す旨の朗報が晴れがましくもたらされました。私たちは我を忘れて歓喜してしまいました。これとて一重に、皆々様の熱意と相互の結集の賜と重ねて厚くお礼申し上げる次第でございます。
私たちはこの期言わずもがな、自然環境注視の時代の中で暮らしています。そして私たちの身近にあったものが広葉樹の森でした。とりわけブナの森は、生きとし生けるものすべて、人はおろか野生動物とてむろんのこと、山と海をつなぐ川、これをとり巻く生きるものたちに大きな影響をおよぼし重要視されてもいます。その森が、時代の推移の中で辛うじて”まずは残った”と言ってよいと思います。
これからは”残された”豊なブナの森の素敵さ重さを噛み締めながら、森の存続を願って林野庁に対しても苦言を呈しつつ、民間の立場から協力できるところは協力し、豊な森の未来と再生に、努力も惜しまない所存でございます。
最後に恐縮ですが、何かと応援のお言葉と貴重なご署名をいただきましたことに「会津のブナを守る連絡協議会」一同、深く御礼申し上げます。会津のブナを守る連絡協議会
尚、継続して戴いております書名は、皆様の声として最終的に集約し、責任を持って林野庁に提出いたします。既に集められた分だけでも結構ですので、お送りください。以上宜しくお願いいたします。
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